このページでは、アパート投資による土地活用の概要、マンション投資と比較した場合の優位性などについて解説しています。また、アパート投資と高齢者施設投資のメリット・デメリットも比較しているので、有効な土地活用を検討中の方はぜひ参考にしてください。
まずはアパートとマンションの違いを理解したうえで、アパート投資による土地活用について考察してみましょう。
アパートとは、木造モルタルやプレハブ、軽量鉄骨などで作られた集合住宅のこと。同じ間取りでもマンションよりも家賃が安いため、学生などの一定の層からは人気です。
マンションとは、鉄筋コンクリートや鉄筋鉄骨コンクリートで作られた集合住宅のこと。同じ間取りでもアパートより家賃が高いものの、建物の構造がしっかりしており、かつセキュリティ性能も高いため、定職のある単身者やファミリー層などから人気です。
投資対象として両者が比較されるときには、「アパート1棟にするか、それともワンルームマンションにするか」という議論が多いようです。
同じ集合住宅への投資とは言え、投資家の視点から見た場合、投資対象としてのアパートとマンションには大きな違いがあります。以下、アパートの優位性の観点から両者の主な違いを見てみましょう。
都内の新築物件に限定して考えると、ワンルームマンションへの投資に比べると、アパート1棟への投資のほうが、利回りは高い傾向にあります。
ワンルームマンションの仕様変更等を行う場合には、マンション管理組合の許可が必要となる場合があります。一方でアパート1棟の仕様変更等は、基本的にオーナーの意志のみで行うことができます。
ワンルームマンションの出口戦略は、主に売却。一方でアパート1棟投資の出口には、売却のほかにも、マンションや駐車場、高齢者施設、事務所などへの変更等、さまざまな選択肢があります。
次に、アパート投資と高齢者投資のメリット・デメリットを比較してみましょう。
将来に向けた収益の期待にお金を投じることを、投資と言います。だからこそ投資は、より将来性の高いものを狙うべきです。アパート投資と高齢者施設投資の将来性を比較してみましょう。
先に、マンション投資に対するアパート投資の優位性をご紹介しましたが、マンション投資の優位性はご紹介していません。改めてマンション投資の優位性をご紹介し、アパート投資の将来性を考えてみましょう。
マンション投資の優位性を列挙してみると、アパート投資よりも魅力的であることが分かるでしょう。どうしても集合住宅に投資をしたいならば、アパートよりもマンションのほうが将来性は高いと考えるべきでしょう。
アパート投資の将来性に比べれば、マンション投資の将来性のほうが高いと言えます。また、マンション投資の将来性に比べれば、高齢者施設投資のほうが将来性は高いと言えるでしょう。
その理由は、長期的な高齢化社会が確定しているからです。潜在的な顧客ニーズの増大が確定している以上、少なくとも団塊ジュニア世代(1971~1974年生まれ)が後期高齢者になるまでは、高齢者施設の市場は拡大の一途をたどるでしょう。
一方で、高齢化と反するように少子化が進んでいます。現在の子どもたちは、将来のマンションの借主です。将来的な顧客ニーズは、高齢者施設とは逆に減っていくことが予想されます。
以上を踏まえると、アパートやマンションよりも、高齢者施設で土地活用を行うほうが将来性は高いと考えるのが自然です。