太陽光発電
不人気な遊休地でも可!太陽光発電土地活用の成否ポイント
このページでは不便な土地でも有効利用できる太陽光発電という土地活用について検証、高齢者施設との比較もしてみました。
太陽光発電の土地活用とは
土地活用としての太陽光発電は、国が決めた再生可能エネルギーの固定価格買取制度による売電収入が期待できます。その発電規模にもよりますが、10年あるいは20年の固定価格で買い取ってくれるので、利用者ニーズに依存しません。
設置及び清掃などのメンテナンスは専門業者に委託するのが一般的で、利回りは5~10%前後といわれています。都市部の賃貸経営よりは収益性が落ちますが、他のニーズが見込めない土地でも有効な手段です。
太陽光発電土地活用と高齢者施設土地活用のメリット・デメリット
太陽光発電による土地活用のメリットとデメリットを整理、高齢者施設による土地活用と比較することで検討してみてください。
太陽光発電のメリット
- 一定期間売電による安定収入が期待できる
- 空室や滞納など運用に関連するリスクが少ない
- 太陽光という自然エネルギーは仕入れコストがかからない
- 地価の低い土地でも土地活用の収益が期待できる
- 不便な遊休地でも導入できる
- 設置費用で公的補助金を利用できるケースもあり
太陽光発電のデメリット
- 初期の設備導入費用は高めになる
- 売電の買い取り価格は先行き下がる傾向あり
- 立地環境によっては地盤改良コストがかさむ
- 固定資産税や相続税など節税効果がない
- 周辺とのトラブル、発電力低下などのリスクがある
高齢者施設のメリット
- 少子高齢化が進む日本では年々需要が増えている
- 郊外や地方でもあまり立地条件に左右されない
- 固定資産税や相続税など節税効果が見込める
- 中長期的な安定収入が期待できる
- サ高住は建築費用で国の補助金制度を利用できる
- 地域に対する社会貢献になる
高齢者施設のデメリット
- 一般的な住宅よりも建築費用が高くなる
- 地域によっては開発規制している自治体がある
- 利用者の評価は業務委託する事業者に依存する
太陽光発電はどんな人におすすめか
太陽光発電による土地活用でしっかりとした収益が見込めるのは、主に以下の要件に該当するケースです。
- 不動産価値が低い土地を所有している
- 賃貸物件や駐車場などの需要が少ない立地
- ランニングの費用や手間をあまりかけたくない
- 運用時のリスク要因が少ない
- いざという時は転用できる用途がいい
太陽光発電が向いているのは、やはりあまり人がいないようなエリア。森林を開拓するとなると初期費用がかさんでしまいますが、賃貸住宅や駐車場など利用者ニーズがほぼないような場所でこそ、毎月自動的に電気を生み出してくれる太陽光発電に適しているといえます。
ただし、中長期的に見た場合、買取価格は下がっていくことがほぼ見えていて、宅地に比べて節税効果がないのも不安要因。地方の不便な土地でも、周辺環境によっては高齢者施設の方が収益を見込めてリスクが低くなるケースも考えられます。